大般若・開山忌

寳積寺を開いた御開山様の命日を偲ぶ法要と良き一年になるように大般若経を転読する祈祷法要を併せて行います。

皆さま般若心経をご存知でしょうか。正しくは般若波羅蜜多心経と言いますが曹洞宗に限らず多くの宗派で誦まれているお経です。
文字数にすると262文字と原稿用紙半分と少しの短いお経ですが、これは最遊記でも有名な三蔵法師がインドから原典を持ち帰って漢訳した経典のエッセンスを抽出して要約したものです。三蔵法師が漢訳した元々の経典(大般若経)は600巻もの膨大な量があり、仮に文字が少ない漫画本だったとしても1時間やそこらで読める量ではありません。
そこで、古くより大般若経を誦む時は一言一句を読み上げるのではなくアコーディオン状の経本を重力に任せてパラパラ送りながら短いお経を読んで1巻誦んだことにする「転読」という方法が採られています。1年の無病息災を祈る法要に相応しい非常に迫力のある法要で、正に百聞は一見に如かず。ぜひ本堂内でご覧ください。（大般若は2026年度より一般公開予定となります）